【第14回・モネ展】なぜ女子はモネが好きなのか?
19世紀後半のフランスで生まれた印象派。当時のメインストリームであった写実主義や遠近法に対し、人間の感覚や情動によった主観的な表現をおこない、保守的な権威ではなく広く一般大衆に受け入れられた芸術運動として知られています。また、後の抽象画やポップアートに多大な影響を与えたことから、美術史の重要なターニングポイントとして記録されています。
という御託はさておき。
現在、上野にある東京都美術館にて印象派のボスともいえるフランス人画家クロード・モネの大規模展が開催中です。
このモネ氏。筆者調べによりますと、女子受け最強の作家の一人です。と言うより、そもそも日本人がモネ、ひいては印象派が大好きなのです。
その理由には諸説ありますが、モネが浮世絵にインスパイアされたことでもうかがえるように、うつろいゆく自然をモチーフにしたり、同じテーマで複数のバージョン違いを発表したりと、日本人の感覚に馴染んでいるからとも言われています。
ともあれ、みなさん周りの女子に「モネ好き?」と聞いてみてください。名前がわからなかったら、代表作の《睡蓮》でも見せて「これ好き?」と聞いてみてください。8割方は「好き」と回答するはずです。保証します(補償はできませんが)。
となると、その感覚がわからない野郎共にとって、モネ展は女子のセンスを学ぶ絶好のチャンス。いや、わからなくてもいいのです。「モネ展? 行ったよ。すごくよかった」と女子に吹聴してまわるだけでモテ度がアップすることを考えると、行っておかない手はないのです。
そんなゲスい動機で出かけたモネ展。抑えておきたいポイントは──
・パリのマルモッタン・モネ美術館より厳選された約90点
・印象派の由来である《印象、日の出》が期間限定公開
・モネにまつわるアーティストの作品も展示
・モネの印象派前史や、モネが生涯売却しなかった幻の作品も公開
などなど。では早速、拝観いたしましょう。
そんなこんなで女子にモテたいぜ! というよこしまな動機はさておき、死ぬまでに一度は拝んでおきたい作品だらけのモネ展でした。これまで筆者も「印象派って女の子が好きだよね」レベルだったんですが、あらためて観てみると「印象派ちょっと好きかも」という感じになっちゃって、思わずグッズを買ってしまったほどです。
というわけで、ひとまずソロでのモネ展、オススメですよ。次回は女の子と行きたいニャー。
●展覧会情報
マルモッタン・モネ美術館所蔵 モネ展 「印象、日の出」から「睡蓮」まで
【会 場】東京都美術館
【日 程】2015年9月19日(土) ~ 12月13日(日)
【時 間】9:30~17:30(毎週金曜日、10月31日~11月2日は20:00まで)
“モネ展”をソロで楽しむための心得
その1 ともあれ《印象、日の出》は拝んでおこう
その2 男性は女の子の気分になって作品を観てみよう
その3 浮世絵や山水画だと思って観てみよう
その4 すでに混雑しているのでできれば平日狙い
その5 気になる女子へのお土産は特製スイーツ系
- 東京都美術館
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所在地
東京都台東区 上野公園8-36
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最寄駅
上野
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電話番号
03-3823-6921
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- 本記事内の情報に関して
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※本記事内の情報は2015年10月01日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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