【看板ネコ巡り】9sari café(鎖カフェ)_74618

ネコ好きの友人からのタレコミ情報で訪れた西早稲田の「9sari café」。ヒップホップのインディーズレーベル“9sari group”(鎖グループ)のオフィス兼スタジオであり、平日昼間はカフェやショップとしてオープンしている。

▲想像していたようなゴリゴリヒップホップ系の人ばっかり!って感じはなくてちょっと安心

▲想像していたようなゴリゴリヒップホップ系の人ばっかり!って感じはなくてちょっと安心

▲寝起きで、この顔。ボッサボサ

▲寝起きで、この顔。ボッサボサ

西早稲田駅から歩いて5分もかからないほどで、テラス席もあり、外見はお洒落なカフェ兼事務所って感じだ。入るとすぐに、カウンターに並んだイスに2匹のネコが寝ているのが見え緊張もすぐに溶けた。

▲その一方で、こちらはいくら触ってもトロけるプリン並みにとろーんと爆睡

▲その一方で、こちらはいくら触ってもトロけるプリン並みにとろーんと爆睡

下調べする中で、カフェのオーナー、9sari groupの代表でもあるMC漢a.k.a. GAMIさんが歌うPVを発見。その楽曲はかなり本格的なイズム(主義主張)を持っており、そもそもネコの取材OKなのか不安になっていたところに、ネコを抱きかかえながらマイクを握るMC漢さんがフレームイン。

キョトンとするネコの表情、まるで子供をあやすかのごとく、フローに合わせて揺れる体。「この人なら大丈夫!ネコ好きに間違いない!絶対いい人」と確信を持ったのだった。

▲こちら寝起き姿を見せてくれた、キジトラの9ちゃん

▲こちら寝起き姿を見せてくれた、キジトラの9ちゃん

▲そして爆睡していた11(エルフ)。まだ子供で店内を軽やかに走り回る

▲そして爆睡していた11(エルフ)。まだ子供で店内を軽やかに走り回る

▲ごついスピーカーの横に低めのキャットタワー、このギャップがいい

▲ごついスピーカーの横に低めのキャットタワー、このギャップがいい

9sari(鎖)から名前をとった雄猫のキュー(9)ちゃんと、雌猫のエルフ(オランダ語で11の意味)、ネーミングがおしゃれ。天井近くまである棚やロフトなど、自然にキャットウォークができあがっていてネコにとって理想的な住環境だ。イスの上で安心して寝ている2匹の姿を見てネコ愛のある空間だというのがよくわかる。

▲ガン飛ばす9ちゃん舐めの店内。気づけばネコの通り道となっていたという、カフェの入り口から事務所の裏口へと続く通路

▲ガン飛ばす9ちゃん舐めの店内。気づけばネコの通り道となっていたという、カフェの入り口から事務所の裏口へと続く通路

漢さん曰く、9ちゃんはキジトラのオスで、約1年半前、カフェをオープンする直前にお店の裏で保護された。「もう、そこで抱いてしまったのがきっかけっすね」と、漢さん。そう、抱いたらもう飼うしかなかった。“9sari group”代表を務め、MCバトル番組に出演している最強ラッパーでも、仔ネコの魅力には敵わない。ここでも証明された、仔ネコ最強伝説。

▲カウンター下の11(エルフ)。絶対自分のこと可愛いって自覚しているクチ

▲カウンター下の11(エルフ)。絶対自分のこと可愛いって自覚しているクチ

エルフは、アメリカンショートヘアで、まだ約6ヶ月。この子も、飼い主を探していた知り合いから引き取ったという。実は、お店には10(テン)ちゃんもいたが、今年の2月に亡くなってしまった。白と黒の模様でぬいぐるみのような目をした、愛らしい子だった。

▲10(テン)ちゃんに似たぬいぐるみ。黒い模様は同じ模様にするためにマジックで塗ってあるお手製。

▲10(テン)ちゃんに似たぬいぐるみ。黒い模様は同じ模様にするためにマジックで塗ってあるお手製。

▲11(エルフ)、アメリカンショートヘアの気品。まだ子猫のくせに佇まいに妙な色気

▲11(エルフ)、アメリカンショートヘアの気品。まだ子猫のくせに佇まいに妙な色気

9と11、2匹の関係はなかなか微妙らしい。11(エルフ)は気ままで、甘えたい時はその気持ちをストレートに表現する性格なのに対し、9(キュー)ちゃんは、「オスのくせに女嫌い(ネコも人も)」だが、実は甘えん坊で漢さんにべったり、いつまでも「赤ちゃんだっこ」していられるし、夜は胸の上に乗って頬に顔を擦りよせて眠るのだとか。

▲相思相愛の図。赤ちゃん抱っこで、すっぽり腕の中に包まれる9ちゃん。

▲相思相愛の図。赤ちゃん抱っこで、すっぽり腕の中に包まれる9ちゃん。

▲耳をハムハムさせているところ。甘えきった9ちゃんに、つい緩んでしまう漢さんの頬

▲耳をハムハムさせているところ。甘えきった9ちゃんに、つい緩んでしまう漢さんの頬

漢さんの口から出た、「赤ちゃんだっこ」という言葉、9ちゃんを包み込むような抱き方、耳たぶを噛ませる行為の再現、硬派なMC漢のパブリックイメージを崩しかねない言動を惜しげもなく披露する姿。気にしない他人からの評判、その腹のくくり方にグっと共感、眼差しの優しさはまるで父さん、と経験のないライム調文章で伝えたくなるほど、その愛は「本物」だった。

▲やんちゃな11(エルフ)、漢さんのリンゴをクンクン。
「ネコは、自分にとって癒しってよりは一緒にいて寂しくない存在。一度飼ったらやめられない。依存しちゃう。」by 漢さん。

▲やんちゃな11(エルフ)、漢さんのリンゴをクンクン。
「ネコは、自分にとって癒しってよりは一緒にいて寂しくない存在。一度飼ったらやめられない。依存しちゃう。」by 漢さん。

ヒップホップに疎い、ただのネコ好きの人が記事を見て来てしまってもいいですか?という問いにも、「全然大丈夫ですよ」と即答。すでにネコ目あての常連さんもけっこういるらしい。ヒップホップ好きも、ネコ好きも満足できるコミュニティ空間、オススメです。

石井芳征(ネコ偏愛者/クリエイティブディレクター/Cat’s Whiskers編集長)

9sari cafe


電話:03-6233-9215

住所:東京都新宿区大久保3丁目13-1

最寄り駅:西早稲田駅

本記事内の情報に関して

※本記事内の情報は2016年04月20日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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