開店を目指して早起き!1958年創業、地元密着の老舗パン屋へ/メイカセブン
パンを創り続けて半世紀。菓子パンをはじめ、調理パンやサンドイッチなど、常時80種類のパンを取りそろえている「メイカセブン」。都営新宿線の新宿駅より20分と少し、大島駅から徒歩3分。大通りから路地に入ってすぐの場所にあります。
赤と白のコントラストと、煉瓦作りがかわいらしい印象の外観。そんな店構えはさることながら、店内も下町らしさを感じる、なんともほっとする雰囲気。平日にもかかわらず、絶えずお客さんが来店しています。
壁を見ると、アナウンサーやお笑い芸人など有名人のサインや写真が、ズラリと飾ってありました。
あんこは通常の5倍の重さとズッッッシリ! 独り占めしたい究極のあんぱん
そんな同店で、創業当時より同じ製法で作られているのが、名物の「うす皮あんぱん」(1個240円)。
この「うす皮あんぱん」は、江東区を代表する商品「江東区の透品44」にも選ばれています。上から見ると、一見、普通のあんぱんのように思えますが、横から見ると皮からうっすらとあんこが透けて見えるのが分かります。ドキドキしながら割ってみると・・・
この断面図をみてください! 皮は極薄で、そのほとんどがあんこで埋め尽くされています。手にするとズッシリと重い!!
店では皮の厚みは約3mmとうたっていますが、実際に計ってみると1.5mmほど。そんな皮の薄さに対して、なんとあんこは約200g、一般的なあんぱんの5倍ほども入っているんです!あんぱんの高さは約6cmもあり、その存在感に圧倒されてしまいます。こんなあんぱん、今まで食べたことないんじゃないでしょうか?
そんな圧倒的な存在感を放つあんこは、金沢の餡子屋さんが作る特製あんを使用。粒の食感が楽しいおぐらあんと、舌触りまろやかなこしあんの2種類が用意されています。どちらも優しい甘さで、食べていると幸せな気持ちになるから不思議。
たっぷりのあんこは想像以上におなかがいっぱいに。常連さんの中には、食べきれないときは、冷やして羊羹風にしたり、揚げて天ぷら風にしたり、またあんこをお汁粉に利用する人もいるそう。
こちらの薄皮あんぱんはめちゃくちゃ人気になっていて、開店30分後の10時ごろには売り切れてしまうんだとか。頑張って早起きをして、開店と同時を狙って買いに行きましょう!また予約もできるので、どうしても早起きできないという人は予約がオススメ。ただし人気のあまり、今すぐ予約を入れても、購入できるのは一カ月ほど先。ワクワクしながら待つというのも、一つの楽しみですね。
二つ目の看板メニュー「77%ぶどうぱん」をはじめ、心くすぐる要素がいっぱい!
驚くのは、うす皮あんぱんだけではありません!忘れてはいけないのが、こちらの「77%ぶどうぱん」 (790円)。
その名の通り、パン全体に対して、77%もの量のレーズンがぎっしりと詰まっています。ぶどうぱんも、手にするとズッシリと重く、その重量に驚いてしまうはず! どこを切ってもレーズンがたっぷり、レーズン好きにはたまりません。
そのほか、下町らしい手作りのお惣菜パンや、具がたっぷりのサンドウィッチも。どれもこれも美味しそう!
さらにパンだけでなく、ケーキやギフトに使える洋菓子もあって、幅広く楽しめます。地元の人に愛される理由が分かりますね。
店の奥には広々としたイートインコーナーがあり、購入したパンやケーキをその場で楽しむことができます。
お一人様向けのカウンター席では、本を読みながらブレイクタイムもOK。
またパンをより美味しく食べられるよう、トースターまで用意されています。パンは軽く焼いてから食べると、また格別の美味しさ! あんぱんは自宅用にして、焼き立てパンと淹れ立てのコーヒーで、一人のんびり過ごすのも贅沢。日頃のモヤモヤも、どこかにいってしまいますね。
好奇心と胃袋を満足させるメイカセブン。なかなかお目にかかれないあんぱんはもちろん、ゆっくり贅沢な時間を過ごしに訪れる価値は間違いなくあるはず。休日のぶらり一人旅として、ぜひ足を運んでみてはいかがでしょうか。
- メイカセブン
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所在地
東京都江東区大島 7-2-1
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最寄駅
大島
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電話番号
03-3681-8814
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写真・文/竹治 昭宏
- 本記事内の情報に関して
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※本記事内の情報は2023年09月29日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
※本記事は2017年03月21日に公開した内容を一部加筆・修正した上で、2023年09月29日に再公開しております。
※本記事中の金額表示は、税抜表記のないものはすべて税込です。
※2017年3月21日初回公開。