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2017/3/9

新撰組ではありません、「新徴組」です!歴史に埋もれた剣豪集団をめぐる都内ツアー

「新徴組(しんちょうぐみ)」という名を聞いたことはありますか? 新撰組が京で名をはせていた頃、江戸で活躍していた剣豪集団で、いわば “東の新撰組”。今回は、歴史に埋もれた彼らの痕跡をたどる都内ツアーをご紹介。江戸に詳しすぎるタレント、“お江戸ルほーりー”こと堀口茉純さんを案内人に迎え、レッツゴー!

“新徴組(しんちょうぐみ)”という名を聞いたことはありますか? 新撰組が京で名をはせていた頃、江戸で活躍していた剣豪集団で、いわば “東の新撰組”。今回は、歴史に埋もれた彼らの痕跡をたどる都内ツアーをご紹介。江戸に詳しすぎるタレント、“お江戸ルほーりー”こと堀口茉純さんを案内人に迎え、レッツゴー!

新撰組誕生のきっかけにも!?新徴組リーダー・清河八郎のお墓へ/「傳通院」


日本橋

▲2012年に再建された傳通院。総ヒノキ造りの二重門に本瓦をしいた山門は、荘厳な雰囲気。


まずは、新徴組誕生のきっかけを作った幕末の志士・清河八郎が眠る、小石川の傳通院(でんづういん)へ。彼こそ、京都で浪士組を結成した人。

政治的な考えが強かった清河八郎。彼が京で浪士を集めた真の目的は尊皇攘夷でしたが、その目的を隠して「将軍警護をする」という名目で浪士を集めたそう。しかし、集まった彼らに真の目的を伝えると、まるっきり違うことに反発。そのうちの近藤勇や土方歳三らは京に残り、後に「新撰組」を結成しました。

一方、清河に賛同して江戸に戻った者たちで結成されたのが「新徴組」。つまりどちらの浪士組も、結成のきっかけを作ったのは清河八郎。歴女なら、この重要人物のお墓参りをしないわけにはいきません!


傳通院

▲大きく趣ある門をくぐって、新徴組ツアースタート!


傳通院

▲太いヒノキの柱と巨大な扉は気圧されそうな迫力。まずは一礼してから中へ。


普段何気なく山門をくぐる行為は、お寺の聖域に踏み入ることでもあるそう。身だしなみを整え、一礼してから入りましょう。帰るときは、門を出てから振り返り、一礼します。


傳通院

▲高い敷居をラクにまたげるよう、敷居の前後には踏み台があります。


「入るときも出るときも、敷居は踏まずにまたぐのがマナーです」と堀口さん。 敷居は悪いものが入ってこないようにするためのもの。俗世との境界線は、うっかり踏んでしまわないよう気を付けて。


傳通院

▲1988年に再建された本堂。欄干の付いた回り縁が特徴的です。


傳通院は、増上寺、上野の寛永寺と並んで江戸の三霊山と称された名刹。入って正面にある本堂を参拝。 その威風堂々とした様は、江戸時代後期の名所案内『江戸名所図会』でも紹介されているんだそう。山門同様、荘厳な美しさです。


傳通院

▲葵の紋が染め抜かれた幕が目を引く、立派な観音堂。


本堂の左手には観音堂があり、墓所の案内やお線香の販売をしています。お参りされる場合は必ず立ち寄って、ひと声かけましょう。中には十一面観音菩薩が祀られています。


傳通院

▲墓所の前には、傳通院の墓所やお参りにあたっての注意事項を記した案内板があります。初めて参拝する時は、必ずチェック!


「ここは徳川将軍家の菩提寺。墓所には家康の生母・於大の方や千姫をはじめ、徳川家ゆかりの人々が眠っています」と堀口さん。 江戸時代の山門や本堂は1945年の空襲で焼け落ちてしまいましたが、墓所は無事だったんだそう。


傳通院

▲大きなイチョウの木のそばにある、清河八郎の墓。


浪士組を結成して新撰組・新徴組への流れを作り、尊王攘夷の強い信念で幕末を駆け抜けた清河。しかし、現在の麻布・一の橋で暗殺され、32年間の短い人生を終えました。

彼の死後、清河が主催した「虎尾の会」のメンバー山岡鉄舟がその首を一時保管。山岡の家の裏手にあった伝通院の子院「処静院」の住職に頼んで埋葬されたことで、今も伝通院にお墓があるそうです。

策士で敵が多かったとされる清河ですが、一方でとても母親思いの人だったんだそう。堀口さんいわく「旅行に連れて行ったり、手紙を送ったり、母親孝行だったことがわかる記録が残っているんですよ」。


傳通院

▲古びた小さな墓石の下に、激動の幕末を駆け抜けた清河八郎が眠っています。感慨に浸りながらお参り。


清河の死後、江戸に残された浪士たちは目的を失います。しかし、剣術に優れた彼らは「新徴組」として再編され、幕府から江戸の警護と海防警備の命を受けて大いに活躍。

「幕末の江戸は、倒幕をもくろむ者や荒くれ者、外国人などが入り乱れたカオス状態。無類の強さを誇った新徴組が江戸市中を巡回することで、治安はなんとか保たれていたんです」と堀口さん。

その仕事ぶりは「酒井(※注:新徴組を預かった庄内藩酒井家のこと)なければお江戸は立たぬ お巡り(おまわり)さんには泣く子も黙る」と謳われたほど。“お巡りさん”というのが新徴組のこと。現在でもつかう“お巡りさん”の語源は、新徴組と考えられているそうです。


傳通院

▲書家・中村素堂の書による「如是我聞」の碑と、見事な枝ぶりの梅の木も!


本堂に向かって右手には、大きなしだれ桜と梅の木が!一足早いお花見気分もできちゃいます。春にはお花見に来ても素敵かもしれません。


傳通院

住所:東京都文京区小石川3-14-6
TEL:03-3813-5077
受付時間:9:00~16:00
最寄り駅:後楽園、春日





彼らもここを闊歩していたかも!?碑を前に江戸に想いをはせる/「新徴組屯所跡」


新徴組屯所跡

▲飯田橋駅近くの目白通りの歩道沿いには、新徴組屯所跡の石碑が。


次は、新徴組が活動拠点としていた屯所の名残がある場所へ。飯田橋駅東口から目白通りを九段方面に5分ほど歩いたところには、屯所跡を示す石碑があります。

幕末、新徴組のメンバーたちは、ここにあった武家屋敷を拠点に江戸の警備に当たったそう。


新徴組屯所跡

▲文字が大きく彫られた石碑は、一目でわかります。今も、飯田橋・神楽坂エリアを守ってくれているのかも・・・。


残念ながら当時の面影はありませんが、150年ほど前は新徴組が闊歩していたなんてビックリ!目を閉じれば当時の街並みが浮かんでくるかも。


新徴組屯所跡

▲石碑の歩道側には、屯所について丁寧な解説書きも。ですが、足を止める人は滅多にいません。


「新撰組に比べれば知名度の低い新徴組ですが、江戸の町人のために剣を振るった彼らもまた、新撰組と同様に幕末の世を支えたヒーローなんですよ」と堀口さん。 ぜひ、もう一つの幕末をのぞいてみて。


新徴組屯所跡

住所:東京都千代田区飯田橋1-9先
最寄り駅:飯田橋




新徴組も利用した!?江戸時代から続く神楽坂の老舗店へ!/「相馬屋源四郎商店」「紀の善」


屯所跡石碑の周辺は、かつて武家屋敷が多くあり、彼らに向けた商売が賑わっていた場所。現在の神楽坂周辺には、新徴組が活躍していた江戸時代から続く老舗が残っているんです。

まずご紹介するのは、神楽坂通りにある最古参の文具店「相馬屋源四郎商店」。


相馬屋源四郎商店

▲神楽坂の上にある「相馬屋源四郎商店」は、江戸時代に紙すきから始まった文具店。


「相馬屋源四郎商店」は、和紙職人だった初代店主“紙すき源四郎”によって、紙屋として創業。原稿用紙をはじめとした紙製品は、特に充実しています。

江戸時代には、新徴組も利用したかもしれない老舗店。重要な書簡も、相馬屋製のものだったりして!?


相馬屋源四郎商店

▲相馬屋の原稿用紙を愛用した、名だたる文豪の直筆原稿(複写)を見ることができます。


幕末好きほか文学好きにも嬉しいのが、原稿用紙の見本が陳列された店内のガラスケース。中には北原白秋、尾崎紅葉といった文豪たちの直筆原稿(複写)が並んでいて、自由に見ることができるんです♪


相馬屋源四郎商店

▲特別に見せていただいた、100年ほど前の顧客名簿。爵位を持ったお客様もたくさん!


「相馬屋源四郎商店」は、江戸時代には武家屋敷や寺に和紙を納め、和紙問屋として宮内庁の出入りも許されていた名店!洋紙の原稿用紙を初めて作ったお店でもあるんです。


相馬屋源四郎商店

▲倉本聰さんの脚本『やすらぎの郷(上)』(2017年3月8日発売)の表紙は原稿用紙がモチーフ。よく見ると“相馬屋製”の文字が。


『北の国から』で有名な脚本家・倉本聰さんも愛用者の一人。2017年春から始まる連ドラ(テレビ朝日系)の脚本を書籍化した『やすらぎの郷』のカバーデザインには、倉本さんたっての希望でこちらの原稿用紙が使われているんだそうです。



相馬屋源四郎商店

▲「吾輩は〇〇である」とメモを書いた人の名前を入れられる付箋(388円)、「こころばかりである」と書かれたポチ袋(216円)など、夏目漱石の作品タイトルをもじった小粋な文具と、店名入りの鉛筆(216円)


上質な相馬屋製の原稿用紙はもちろん、洒落の効いた商品も。お土産にチェックしてみて。


相馬屋源四郎商店

住所:東京都新宿区神楽坂5-5
TEL:03-3260-2345
受付時間:9:00~17:00
定休日:日曜・祝日
最寄り駅:牛込神楽坂、神楽坂




紀の善

▲神楽坂の下、地下鉄東京メトロの出入口のすぐそばにある「紀の善」。行列が絶えない人気店!


江戸時代末期の創業当時は職業あっせん所、明治維新後は寿司店、戦後になって甘味処へと移り変わってきた「紀の善」。さまざまな変遷を経て、現在は神楽坂屈指の人気店に!



紀の善

▲看板メニューの「抹茶ババロア」(874円)は、宇治抹茶の苦みと丹波の大納言の甘みがマッチした逸品。


現在、スイーツ好きに大注目されている「紀の善」では、「抹茶ババロア」をオーダー。抹茶の繊細な風味となめらかな口当たりは極上の味わい!添えられている生クリームとあずきは、名店ならではの繊細な甘さ。他では楽しめない、オンリーワンの一品です。

歴史あるお店で上質な和スイーツを食べながら、新徴組が活躍した江戸時代、幕末に想いをはせてみては?


紀の善

住所:東京都新宿区神楽坂1-12 紀の善ビル
TEL:03-3269-2920
営業時間:火~土11:00~20:00(19:30LO)、日祭日11:30~18:00(17:00LO)
定休日:月曜日(祝日の月曜日は営業、翌火曜日が休み)
最寄駅:神楽坂



歴史ある街で“東の新撰組”の面影を探す散策は、大人女子のソロ散策にぴったり。ぜひ一味違う街歩きを楽しんで。


◆取材・記事監修/堀口茉純

2008年、江戸文化歴史検定1級に史上最年少の25歳で合格。これを機に江戸に詳しすぎるタレント、“お江戸ルほーりー”として活動を開始。『新選組グラフィティ 1834-1868』(実業之日本社)、『TOKUGAWA15』(草思社)など著書多数。

【Twitter】@Hoollii
【オフィシャルサイト】堀口茉純 / 堀口ますみ|オフィシャルWEBサイト



取材・文/佐々木志野


※2017年3月9日の情報です。価格や商品在庫は変更になる場合があります。
※価格は全て税込み価格です。


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