オトナ女子たるもの、仕事帰りに一人ふらりと立ち寄れる、行きつけのバーがほしい。そしてそこが老舗ホテルのバーなら、なお素敵!でも、お酒にも詳しくないし、敷居も値段も高そうだし、一体どんな振る舞いをすればいいの!?そんな不安や疑問を解消すべく、本サイトのオトナ女子ライターが、老舗ホテルのバーへ潜入!一人飲み初心者も、これでスマートなバーデビューを飾れますよ。


地上17階からの眺めと優雅な空間に、気分が上がる!


今回訪れたのは、日比谷駅から徒歩約3分、
帝国ホテル東京本館最上階の17階に位置するバー「インペリアルラウンジ アクア」。

帝国ホテルといえば、泣く子も黙るホテル業界の元祖御三家!
「バー初心者なのに、こんなセレブな所に来ちゃって大丈夫なの~?首根っこつかまれて追い出されたりしないの~??」と、若干ビクビクしつつ向かうと、そこはあらまぁ、素敵すぎる非日常的な世界が。

一気にテンションが上がります!
「とりあえずワンピース着てきてよかった~」と、心底ホッとしました。

眼前に広がるのは、煌めく夜景。上質で落ち着いたインテリアにピアノの生演奏が流れるラウンジは、まるで別世界のよう。

さて、目指すは店内最奥、重厚感ある扉の向こうにあるバーコーナー。
ドキドキしながら重い扉を開けると、マントルピースやゆったりとしたソファが配された、シックであたたかみのある空間が広がります。加えて天井が高く開放的な雰囲気に、緊張気味の心もふっと緩みます。



バー初心者こそ訪れたい、ホテルバーのメリットとは?


カウンターで迎えてくれたのは、この道18年のベテランバーテンダーで、ティーインストラクターの資格も持つ濱口直人さん。

「ホテルのバーこそ、バーが初めてというお客様におすすめしたいですね」

「接客や客層という意味でも安心ですし、実際、お仕事帰りにお一人でお見えになる女性のお客様は多いんですよ。うっかり終電を逃してしまっても、ホテル前にはタクシーが待機しておりますので、心配無用です」と、心強いお答えが!

まずはキョロキョロしたい気分をぐっと抑えて、バーカウンターにしっとりと着席します。

もちろん、席はお好きなところでOK。おひとりさまだって、夜景をたっぷり堪能できるソファ席を指名しても問題ありません。



次に、何かお酒をと思ってメニューを眺めましたが……。

そうでした、全然お酒に詳しくないのでちんぷんかんぷんです。

どうしたものかと悩んでいると、その様子を察してくれた濱口さんが、「帝国ホテルオリジナルのおすすめカクテルがあるのですが、いかがですか?グランマニエやクランベリージュースなどが入った、男女問わず人気のカクテルなんですよ」と、さりげなくアドバイスをくれました。
こういう心配りも、初心者にはありがたいですね!


▲カクテルからハードリカーまでオンリスト。
好みに合わせたお酒も作ってくれる。


▲「インペリアルラウンジ アクア」のキャプテン、
濱口直人さん。



カウンター席の醍醐味といえば、自分のための一杯を作ってくれるその所作を眺め、バーならではの雰囲気を存分に味わえること。
無駄のない流れるような手つきで、あっという間にカクテルを作ってくれます。

「ローズアダージョ」と名付けられた美しいルビー色のカクテルは、帝国ホテル開業120周年を記念して濱口さんが考案したオリジナルのお酒。華やかな香りとすっきりとした甘さで、文句なしのおいしさ。

味も雰囲気も最後の一滴まで堪能すべし、です!




これさえ知っておけば安心!ホテルバー利用の心得7カ条

おいしいカクテルと、フレンドリー過ぎず、かといって慇懃無礼でもない心地よい接客にすっかり心もほぐれたところで、ホテルバーの心得について伺いました。


①予算の目安は?

ドリンク1杯が980円~、フード1,630円~(各税込・サービス料別途10%)。
他、18:00以降カバーチャージが1,080円(税込・ボトルを入れればチャージ代は無料)。
カクテルを軽く1杯であれば、3,000~4,000円あれば大丈夫。


②ドレスコードは?

とくにないけれど、露出が高すぎるものは避けて。
女性の場合、ワンピースやオフィス用のスタイルであれば問題なし。


③予約はマストなの?

必須ではないが、確実に入りたい場合は電話を入れておくとベター。


④初めてでも行きやすい時間帯は?

オープン直後の18:00~20:00が狙い目!まだ人が少ないのでゆっくり過ごせるのだそう。
サンドイッチやパスタなどの食事メニューもあるので、お腹が空いていても安心。


⑤お酒が飲めなくても行っていいの?

もちろんです!ソフトドリンクやノンアルコールカクテルも用意されているので、アルコールが苦手な方も大歓迎だそう。


⑥カウンター席で何をしゃべったらいいの?

恋愛相談から本の話まで何でもOK。
でも、バーテンダーさんは最初に話した会話やお客さんの雰囲気で、一人で静かに飲みたいのか、それとも少しおしゃべりしたいのか汲み取ってくれるので、がんばって話さなきゃ!と思う必要はなし。


⑦「私のイメージに合うカクテルを作ってください」というオーダー、してもいい?

この言葉、バーカウンターに座ったら一度は言ってみたいですよね♪
「もちろんです。お客様の普段飲んでいらっしゃるものや、その日の洋服に合わせたイメージなどから、お酒をお作りしますよ」と濱口さん。
どんなカクテルが出てくるのか楽しみすぎます!



▲お話を伺いながら出てきた2杯目は「水の精」。
おいしいカクテルと会話ですでにほろ酔い!日頃のモヤモヤなんて吹き飛びます♪





体験してわかったこと、ホテルバーはオトナ女子の味方!


想像していたよりも、ホテルバーの印象がいい意味でぐ~んと身近に。街角のバーとそんなに変わらない値段に関しても、正直うれしい誤算です。

最初こそ緊張していたものの、極上のカクテルと一流の接客、洗練された空間に、もう一生帰りたくない気分に……。なんだかイイ女度が上がった気すらしてきます。

誰とも話したくないほど疲れ切った日も、リフレッシュして元気を出したい日も、ホテルバーはオトナ女子の味方。一日の最後の締めに訪れて最高の一杯をいただけば、明日も幸せな気分が続くこと間違いなしです!



【今回お邪魔したお店】

インペリアルラウンジ アクア
東京都千代田区内幸町1-1-1 帝国ホテル 東京 本館17F
tel:03-3539-8186
営業時間:11:30~LO 24:00(平日前の休日はLO 22:00)
※バーコーナーは18:00からオープン
カバーチャージ18:00以降お一人様1,080円(税込)
定休日:無休
→お店の詳細はこちら



撮影/片岡 祥 取材・文/岡井美絹子



※2016年7月7日時点の情報です。情報、内容等は変更になる場合があります。

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