仕事で、プライベートで、毎日のように利用する東京メトロ。その“はしっこ”の駅って気にしたことはありますか? 全9路線・19のはしっこがあり、各駅には「こんなところに!?」と驚く素敵なお店や、ローカル臭が漂うスポットなど、濃いめの魅力が詰まっているんです。次のお休みに、そんな“はしっこ”の駅を目的地にしたおでかけを提案。今回は、東西線の中野駅と西船橋駅。一人だからこそ、ディープな“はしっこ”を探検してみませんか?


【東西線/中野駅】 雑多な文化がギュギュッと凝縮した街


中野=サブカルの聖地。中野ブロードウェイに代表されるように、その個性を主張する、ちょっと穴場のイメージがありますよね。けれど意外! 駅周辺の雑踏を抜けた先には、ワクワクさせてくれる場所が待っていました。


#1 古いマンションの一角、いろんな表情をもつ日替わりカフェ

▲「今日のココスキーパン、うまく焼けているかな?」と、オーナーの丸山伊太朗さん。


今から34年前。日本に無国籍料理という概念がない頃から、エスニック料理を出す「カルマ」というお店を切り盛りしながら、丸山さんが何人かと立ち上げた『una camera livera』
今は、漬け物を中心とした「はなれ」、薬膳料理を出す「ムジカ食堂」、コーヒーやパニーニが評判の「はちねこや」など、コンセプトやメニュー、お店の名称までもが変わる、“日替わり”のカフェに。

友だちの家に遊びに行った時のように、庭に面した窓のところで靴を脱いでお店に上がります。一人でもすっとくつろいだ雰囲気に馴染むことができるから不思議。

▲黒米、黒胡麻入りのごはんに、トロトロの卵とピリ辛のひき肉をのせた、中野オムライス1,000円。


取材した当日は、丸山さんが担当する「カルカときどき」で、無国籍料理をメインにしたカフェです。
ひと工夫プラスしたオムライスやパスタなど創作メニューは、他ではなかなか味わえません。天然酵母を使ったココスキーパンがあったら、迷わずゲット♪ 生地にバナナを練り込んだモッチリ食感のパンは、トーストするのがおすすめだそうですよ。


▲畳の部屋にどこか懐かしいテーブルが置かれた店内。


▲ギャラリーとしても利用されていて、この日はガラス食器の展示・販売中。


una camera livera (ウナ・カメラ・リーベラ)
中野区中野2-12-5 メゾンリラ101
tel:03-5340-8292
→スポット詳細はこちら



#2 銭湯で!? 世界チャンピオンのマジックが見られる!

▲富士山の背景画が圧巻!「洗い場の鏡、ハート型なのがいいでしょ」とのこと、恋愛運が上がりそう?


大きな湯船、高い天井、清潔感ある石鹸の香り…、日本の古き良き文化のひとつ銭湯。都内でも、まだたくさんの銭湯が残っているけれど、中野の『昭和浴場』ほどのインパクトがあるところはなかなか見つからないはず。
だって、マジックの世界チャンピオンがいるんですから!

▲マジシャンのタジマジックさん。会いたい人は、銭湯に出かける前に電話で問い合わせてみて。


▲その実力を物語る数々のトロフィーが飾られています。


オーナーは、マジックマスターオープントーナメントワールド大会で2年連続優勝したマジシャンのタジマジックさん。番台にいるときには、惜しげもなく一流のマジックを披露してくれるというではありませんか!
カードやコインを使った多彩な魔法は、間近で見ると、驚きのあまり言葉を失ってしまうほど。取材チームも時間を忘れてすっかり夢中に!
もちろん、入浴料(大人460円)だけで追加料金はかからないのでご安心を。

さてさて、本題のお風呂。壁にはもちろん富士山の絵。備長炭風呂、泡風呂、寝風呂、電気風呂など6種類の湯が楽しめます。
タオルとシャンプーがセットになった手ぶらプランなら、銭湯初心者でも、一人でも、気軽に利用できそう♪ 中野散策の〆に汗を流しに立ち寄るのもよさそうですね。


▲一番風呂を楽しみにオープンを待つ常連さん多数。住宅街の中で目を引く「マジック銭湯」の煙突が目印。


昭和浴場
中野区中央5-21-12
tel:03-3382-2414(電話受付15:30~)
→スポット詳細はこちら



#3 パクチストよ集まれ!99円でパクチーが食べ放題

▲食べ放題のパクチー。そのまま食べたり、料理に混ぜたり、楽しみ方はあなた次第。


パクチーでお腹いっぱいになることを夢見るパクチスト(パクチー愛好家)が待ちわびた、驚きのお店を発見! 『タイ屋台999』では、毎月8・9・20日は99円でパクチーが食べ放題というではありませんか‼

しかも扱うのは、千葉県で栽培されている“激うまハッピーパクチー”だけ。「太い茎にはうま味と甘味があって、香りもいい。これは、日本で最強ですよ」と店長の新井さん。おいしいパクチーをガツガツ食べてもらいたいとのこと。

▲タイのカオサンにある屋台の雰囲気を再現。中野ブロードウェイの先、細い路地を入ったところにあります。


友人や仲間と来た際にはぜひチャレンジしてほしい、“パクチー界の二郎”と話題のパクチー鍋も。どっさり盛られたパクチーをほぼフレッシュな状態で食べ、鍋に隙間を作ったら、そこで豚肉をしゃぶしゃぶします。こちらは1日4食限定なので予約必須、早い者勝ち。

連日、パクチストたちで満席状態! 狙い目はオープン直後か閉店間際の遅い時間。予約時には、席だけでなく、もう一つの看板料理・カオマンガイも注文しておくのがおすすめ。現地の屋台をイメージした店にいると、一人旅に出かけたような気分も味わえそう。


▲1日4組限定のパクチー鍋1人前1,580円(注文は2人前~)。パクチーがてんこ盛り!


タイ屋台999 (カオカオカオ)
中野区中野5-53-10
tel:03-3386-0383
→スポット詳細はこちら



ほかにも気になるスポットが満載の中野駅。
好奇心のアンテナが向くまま、ディープな世界を楽しみましょう!


今回紹介した中野駅のスポットはコチラ



1. una camera livera (ウナ・カメラ・リーベラ)
→スポット詳細はこちら

2. 昭和浴場
→スポット詳細はこちら

3. タイ屋台999 (カオカオカオ)
→スポット詳細はこちら



◆はしっこめぐりの記事をチェック!
・メトロはしっこめぐり東西線 【中野駅編】
・メトロはしっこめぐり東西線 【西船橋駅編】


撮影/古田裕子 取材・文/近藤由美

※2016年4月6日時点の情報です。情報、内容等は変更になる場合があります。



本記事内の情報に関して

※本記事内の情報は2016年04月19日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
※本記事中の金額表示は、税抜表記のないものはすべて税込です。