小さなブロックを組み合わせて遊ぶ「レゴ」。「懐かしい」「昔よく遊んだなぁ」という人も多いのでは? 「子どものおもちゃ」と思いがちなレゴですが、実は「大人のレゴファン」が急増中なんだそうです。そして現在、大人を対象とした「レゴ教室」が夜間に開催されているとのこと。一体どれくらいの人が参加しているのか? 仕事帰り? 一人? 気になる大人のレゴ教室をライター川口がさっそく体験してきました。


この日だけは「大人限定」! レゴの奥深い世界にどっぷりハマる

「大人のレゴ教室」が行われているのは、東京・お台場にある「レゴランド・ディスカバリー・センター東京」。300万個以上のレゴブロックに囲まれた屋内型アトラクションです。



2013年5月から月に1回のペースで開催されているというこのイベント。毎回すぐに定員になるという人気イベントなのだとか。



教室が開催されるのは、レゴランド・ディスカバリ―・センター東京(以下LDC東京)の「マスター・ビルダー・ワークショップ」というスペース。



ちなみに、講師をつとめてくれるのは現在世界で13名しか認定されていない、“レゴ職人”ことマスター・ビルダーの大澤よしひろさん。
教室内には大澤さんの作品がズラリ。これを見ているだけでも楽しい!



こちらが大澤さん。TVチャンピオンの「レゴブロック王選手権」で優勝した、レゴ好きには憧れの存在!というわけでさっそくお話を伺いました。


――どういうきっかけでこの教室はスタートしたんですか?
「現在、LDC東京で常時開催している『マスター・ビルダー・ワークショップ』では、参加できるのは子どもだけなんです。しかし『大人も参加したい』という声が多くなり、この『大人のレゴ教室』をスタートしたところ、非常に好評なんです。」


――今回参加する回は『中級編』となっていますが……。
「最初は初級編としてスマホスタンドなどを制作していたのですが、参加者から『もっと難しいものを作りたい!』という声が上がり、現在は『中級編』としてティッシュケースを制作しています。」


――あら、意外と実用的? ちなみにこちらの教室にはどんな方が参加されているんでしょう?
「本当にさまざまですね。小さい頃よく遊んでいたという方もいらっしゃれば、今までレゴに触ったことがないという方まで。お一人でこられる方も多いですよ。」


――レゴは初めてなんです、という方でも大丈夫ですか?
「はい、基本から丁寧にお教えしますので問題ないですよ!」


なるほど、それなら初心者でも安心のようです!



19時になり、いよいよ教室がスタート! 参加者は全部で20名、男女比はほぼ半々くらい。たしかにお一人で参加されている方も多いです。



一人ひとりの席にセットされたレゴと、完成予想図の書かれた「説明書」。いやおうなしにテンションが上がります。
今回製作するのは、家型のポケットティッシュケースです。



前方のモニターを使い、レクチャーがスタート。レゴブロックの連結に使う丸い部分を「ポッチ」と呼ぶこと、薄いプレート3枚でブロック一つ分の厚さになることなど、次から次へと出てくる! レゴでたくさん遊んできたけれど知らなかった……。



さっそく組み立てていきます。まずは土台完成!
昔やってたし楽勝♪楽勝♪と思っていたら…大きな山はこの先にあったのでした。



ここから壁の部分を自由に作っていくのですが、見てくださいこのズラッと並んだカラフルなブロック達を! 選ぶのが楽しい反面、どの色にするか悩んでしまいます。



参加者のみなさんも心なしかテンションが上がっているようです。慣れた手つきでサクサクとブロックを取っていく人を横目に、焦る筆者。と思いきや、色の組み合わせを試行錯誤しながら考え込んでいる人もいて、ちょっと安心。

大澤さんいわく「申し込みのWEBサイトに完成見本品がでているので、ある程度デザインを頭の中で考えておくとスムーズに進められますよ」とのこと。



それにしても、なんだか私が知ってるレゴに比べてカラフルな気がします。
じつはここ2~3年で女子向けのセットが多く発売され、色数がぐっと増えたのだとか。全体では60色ほどある中の約30色をこの教室では用意しているそうです。
レゴといえば原色でポップな色味というイメージが大きいですが、おそらく覆されると思いますよ。



みんなが組み立てている最中、大澤さんは1席1席回っていろいろ声をかけてくれます。パーツでわからないことや相談があればレゴマスターに気軽に聞けるなんて! すごく貴重な経験ですね。



うんうん唸りながら、全体の色味を決定。春っぽくグレーとイエローを基調にしてみました。
壁のパーツと屋根のパーツをそれぞれ作って組み立てて…



完成!! 自画自賛じゃないですが、結構可愛くできたかも。せっかくなので他の参加者の方の作品をいろいろ見せてもらいました。



屋根パーツを壁に埋め込んで出窓風に。なるほど、こんなアイデアもあるんですね!



屋根にいろいろとブロックでモチーフを付けていた作品。うーん、ポップで可愛い!


20時過ぎで解説は終わり、施設自体は21時まで開場。それにしてもサクッと完成させる人、一度完成してもやり直す人…本当に楽しみ方が人それぞれだったのが印象的でした。
そうなんです。「外して組み替えて」というのが簡単にできるのがレゴの醍醐味なんですよね。




レゴ製造工程や巨大ジオラマ、4D映画館まで…LDC東京を楽しもう!


せっかくなので、施設内もいろいろ体験してみました。じつはこのLDC東京、普段は大人のみの入場はできないんです。
しかし、毎月5日に開催されている「大人のレゴナイト」と、月に1回開催されているこの「大人のレゴ教室」の時のみ、大人のみでも入場可能。
貴重な機会なので、ちょっと早めに来て思い切りレゴの世界を楽しんでみたいですね。



同じものを自宅でもう一度作りたい! という方のために、好きな色や形のパーツを選んで量り売りで購入することができるピック・ア・ブリック「Pick A Brick」ショップも併設されています。
これなら自宅に帰ってからも思いっきりレゴ作りに没頭できますね!





「大人のレゴ」はクリエイティブ脳が刺激される!

初めての大人のレゴ教室体験は、本当にあっという間に過ぎてしまいました!
色やデザインを考えて、自由に組み合わせていく…ふだんの生活ではなかなか使わない感覚を、短時間でフル回転させていく感じも新鮮で楽しかったです。
しかも色のバリエーションも豊富で、自分の好みで大人っぽくもできるし、ポップにもできる。そして作業中は自分の世界に集中できる。
みんなとワイワイ参加もいいですが、むしろ一人で没頭しつつ楽しみたい方におすすめです!
これぞ「大人ならではの楽しみ方」ではないでしょうか?
今後も、月に1回のペースで開催予定とのこと。興味を持った方、WEBサイトの告知をチェックしてみてくださいね!



レゴランド(R)・ディスカバリー・センター東京
所在地:東京都港区台場1-6-1 デックス東京ビーチ内
電話番号:0800-100-5346
最寄駅:お台場海浜公園/東京テレポート



ライター 川口有紀

※2016年3月時点の情報です。


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※本記事内の情報は2016年03月17日時点のものです。掲載情報は現在と異なる場合がありますので、事前にご確認ください。
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