人を裁くことの難しさと、命の尊さを問いかける力作
- 監督
: 高橋伴明
- 出演
: 萩原聖人/新井浩文/葉月里緒奈/村野武範/保阪尚希/ダンカン/須賀貴匡/中村優子/雛形あきこ/大杉漣/國村隼/志村東吾/吉村実子/岸部一徳/塩見三省/石橋凌
- 製作年
: 2010
- 製作国
: 日本
- 配給
: スローラーナー
- 上映時間
: 117分
この映画のジャンル : 全国ロードショー
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解説・あらすじ
昭和41年6月30日未明、静岡県清水市で味噌製造会社専務の自宅が放火され、一家4人が殺害された。警察は、従業員で元ボクサーの袴田巌を容疑者として逮捕、連日、過酷な取り調べを行った。そして、拘留期限の3日前、自白にこぎつけるが、裁判では犯行を全面的に否認。裁判官の熊本は警察の捜査に疑問を抱き始める。乏しい物証の中での、強制の疑いのある自白…。しかし熊本は、無罪を確信しながらも他2名の裁判官の合議に負けてしまう。
昭和41年に発生した、いわゆる「袴田事件」。死刑確定後の現在もなお、冤罪を叫び再審請求が続けられている事件だ。容疑者となった袴田巌と、一審(静岡地裁)での主任判事を務めた熊本典道の二人を主人公に、無罪を訴える元ボクサーと苦悩する裁判官の姿を通して、人を裁く事の困難と命の尊さを謳いあげる力作だ。演じる新井浩文、萩原聖人の熱演に注目したい。監督は『愛の新世界』や『光の雨』で知られるベテラン高橋伴明。無罪を確信しながらも、死刑の判決文を書かなければならない判事の苦しみ…人が人を裁く事の重さは、裁判員制度が導入された今日、現実に私たち自身が抱える問題となった事を思うと、決して他人事ではない。
ユーロスペースほか全国にて