谷中と根津と千駄木を
ひとくくりにして谷根千と略称する
だが根津はわたしにとっては
いつだって本郷と
深く結びついて意識される
そしてむしろ上野や湯島を連想する
そんな根津の中心をなすのが根津神社だ
玉砂利を踏んで
根津神社の大鳥居をくぐると
気が引き締まるのを覚える
右手に池があり
その畔 鳥居にかぶさるように
一本の大きな梅の木が
緑に淀んだ池に落ちかかるような
白梅の小枝 今ではどこにでもある
白梅の一木だが
どことなく神々しく有難い
梅にメジロの絵の欲しい
浅ましいわたしを
あざ笑うかのように
メジロが一瞬梅の枝に留まるが