江戸東京博物館で7月3日まで開かれている五百羅漢展。羅漢とは悟りを開いた仏弟子たちの尊称。
五百羅漢図百幅の作者・狩野一信は幕末の江戸・本所の生まれ。その近所には五百羅漢寺があった。その寺は現在、目黒区下目黒に引っ越したが、三百五体の木造の羅漢像が現存する。
一信は三十代の頃、一幅五人ずつ、百幅で五百人の羅漢図を構想、九十六(一説には九十)幅を描いた四十八歳(数え)で没する。現代なら死ぬには若い中年期だが、初老とは四十歳の事を示す時代であり、今なら亡くなった年齢は七十歳に近いようなもの。画家の松