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by art_staffさん
 

「ミリオンセラー誕生へ!」展覧会レポ−ト2

気持ち:楽しい!   最寄駅飯田橋駅
 
印刷博物館,展覧会,写真

皆さんお待たせしました!
「ミリオンセラー誕生へ! 明治・大正の雑誌メディア」展覧会レポートの第2回目は、アートスタッフの琴線に触れた楽しい雑誌たちをご紹介します!

まずはこの展覧会の主役ともいえる日本初のミリオンセラー雑誌「キング」に注目!
「キング」は大正14年に大日本雄弁会講談社から発行されました。大衆に受け入れられる雑誌をつくるべく、記事の内容も宣伝活動もじっくり練られて誕生した雑誌です。
書店を飾ったポスター(上写真)には、「出た!新雑誌 キング」という威勢のいい文字と、キングを覗き込む家族の姿が描かれています。どうやら「キング」は世代や性別を問わず、あらゆる人々をターゲットとした大衆紙だったようです。
内容は大人向けの小説から子供向けの童話、海外情報にハウツーものにサイエンス……と盛りだくさんです。ターゲットもジャンルも細分化されている現代の雑誌を見慣れている私たちにはかなり新鮮。家族全員が一つの雑誌をほのぼのと楽しんでいた時代がちょっと羨ましい気がします。

続いては風刺雑誌「滑稽新聞」。発行人の宮武外骨は記事が検閲にひっかかって発行禁止処分を受けたことに抗議して、「自殺号」という名の廃刊号を発売します。が、それもつかの間、ちゃっかりその翌月に「大阪 滑稽新聞」を発行します。
宮武外骨のウィットに富んだ反骨精神がなんとも小気味いい「自殺号」と「大阪 滑稽新聞」を一緒に見ることができますよ!

女性誌の変遷も興味深いところ。明治45年に創刊された平塚らいてう編集の「青鞜(せいとう)」は女性による女性のための文芸雑誌。男性編集者による良妻賢母主義的な女性誌ばかりだった時代に、「青鞜」は女性たちに新しい価値観を提示しました。
「青鞜」なくしては今の女性の活躍はなかったかも? あらためて雑誌の役割の重さを感じます。

現在も発行されている雑誌のルーツを辿るのも楽しそう。例えば「中央公論」の前身は「反省会雑誌」という名の宗教雑誌で禁酒をアピールしていました。
創刊から100年経った今も多くの女性に読まれる「婦人画報」の記念すべき第1巻第1号を見ることもできます。
いろいろな楽しみ方ができる「ミリオンセラー誕生へ! 明治・大正の雑誌メディア」。きっと見る人の数だけ楽しみ方があるはず。皆さんも雑誌の世界を自由に楽しんでくださいね!

↓展覧会レポート第1回目はこちら↓↓↓↓↓↓
http://www.enjoytokyo.jp/id/art_staff/162697.html

〜〜〜「ミリオンセラー誕生へ! 明治・大正の雑誌メディア」〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜
会場:印刷博物館
会期:2008年9月20日(土)〜2008年12月7日(日)
↓↓詳細はこちら↓↓↓↓↓↓
http://www.enjoytokyo.jp/OD004Detail.html?EVENT_ID
=173348
※会場内の撮影は禁止されています。

 
  • 滑稽新聞定期増刊「絵葉書世界」。空前の絵葉書ブームにのって「滑稽新聞」を凌ぐ人気だったとか。
    滑稽新聞定期増刊「絵葉書世界」。空前の絵葉書ブームにのって「滑稽新聞」を凌ぐ人気だったとか。
  • 「滑稽新聞」のあるページでは新聞や雑誌ごとの愛読者を紹介。「女学世界」の読者は男学生!?(笑)
    「滑稽新聞」のあるページでは新聞や雑誌ごとの愛読者を紹介。「女学世界」の読者は男学生!?(笑)
  • 停止円筒式活版印刷機。もちろん印刷博物館だから雑誌の印刷技術の変遷もしっかり解説しています。
    停止円筒式活版印刷機。もちろん印刷博物館だから雑誌の印刷技術の変遷もしっかり解説しています。
  • 作家の国木田独歩は編集長としても活躍。長寿雑誌「婦人画報」他、数多くの雑誌を制作しました。
    作家の国木田独歩は編集長としても活躍。長寿雑誌「婦人画報」他、数多くの雑誌を制作しました。
  • 雑誌「青鞜」(中央)。青鞜とはブルーストッキングのこと。「新しい女性」の象徴だったそうです。
    雑誌「青鞜」(中央)。青鞜とはブルーストッキングのこと。「新しい女性」の象徴だったそうです。
  • 「少年倶楽部」ののらくろ店頭ポップ。「キング」が発売された頃から出版広告も多様化してきます。
    「少年倶楽部」ののらくろ店頭ポップ。「キング」が発売された頃から出版広告も多様化してきます。
 
気持ち:楽しい!   GOOD:22   コメント:0
投稿日:2008/10/08 12:26:32
 
 
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