2014/10/29 20:54

下町で日本酒と恋人の新たな顔を発見する休日角打ちデート

 

酒屋の一角でお酒を飲む渋いイメージの「角打ち」。最近、それが“ネオ角打ち”として進化中。お店ごとに多様なコンセプトを打ち出し、おしゃれな雰囲気のネオ角打ちは、女性も入りやすくデートにもぴったり。なかでも、門前仲町にある「折原商店」は、深川不動堂の参道に店を構える、懐かしい雰囲気と日本酒の豊富さで人気のお店。休日は下町散策しながら、角打ちで一献、なんて粋なデートを気取ってみては。

お参りついでに立ち寄りたい、下町情緒あふれる酒屋で角打ち体験!

今度の休日はのんびりと江戸情緒にひたりつつ、お酒を楽しみたい。そんなカップルにうってつけなのが下町角打ちデート。舞台となるのは、富岡八幡宮や深川不動堂のある門前町として古くから賑わいを見せる門前仲町。お昼下がりに下町へぶらりと足を伸ばして、お寺や参道を散歩しつつ、ネオ角打ちの人気店へ。

待ち合わせは門前仲町駅。まず訪れたいのが町のシンボルでもある富岡八幡宮と深川不動堂。いずれも江戸時代から庶民の信仰の対象として親しまれてきた場所。緑のある静かな境内をのんびり歩き、お参りすると、自然とリラックスできるのがわかる。お参りを終えたら、深川不動堂の参道をぶらり散歩。この参道は「人情深川ご利益通り」と名付けられ、江戸情緒を今に残す伝統の名店がずらりと並ぶ。和菓子、深川丼、つくだ煮、甘酒などのお店が軒を連ね、これから訪ねる角打ち店への気分を盛り上げてくれる。

参道の真ん中あたりに店を構える「折原商店」は、軒先に置かれた赤い日本酒のP箱で作られたカウンターと「角打ち歓迎」看板が目印。入口には、駄菓子や昔ながらのおもちゃが所狭しと並べられ、店内に誘われずにはいられない楽しげな雰囲気がある。「子どもの頃、どの駄菓子が好きだった?」なんて、意外にも大人の角打ちデートはそんな会話とともに始まる。酒屋に駄菓子の不思議な組み合わせは、なんでも「親子で訪れたとき、大人も子どもも楽しめる空間にしたかったから」というオーナーの人情から生まれたアイデアなんだとか。デートに利用すれば、大人の遊び心をくすぐる仕掛けにもなる。

店長の横田幸三さんいわく、「参道の前という場所を活かし、日本の情緒を感じてもらえるよう、日本酒に特化した店にして、古き良き町を盛り上げようと3年前にオープンしました」とのこと。その言葉通り、街並みと一体となった懐かしく温かい雰囲気が店内に広がっている。

店内に入ると、まず目に飛び込んでくるのが日本酒が入った冷蔵ケース。なんとこの大きな冷蔵ケースに入っている約200種類の日本酒のすべてが有料で試飲可能。「お酒は嗜好品なので、自分にとって好みの味をとことん探してもらいたいですね。それならすべてを味わってもらおうと思いました」(横田さん)というから、お店の心意気を感じずにはいられない。実際、女性客のなかには、日本酒のイメージががらりと変わったという人も少なくないとか。これを機に、普段は日本酒を飲まない彼女にフルーティーで甘みを感じる日本酒やスパークリング清酒をすすめてみたい。

日本酒のセレクトは、横田さんを中心としたスタッフが蔵元に足を運んで選んだもの。必ず何人かで出向き、味の好みが偏らないようにし、確かな造りと品質のものを見極めている。日本酒を選ぶときはコメントカードも参考になるが、店の人に好みを伝えて選んでもらうと、蔵を訪問した際のこぼれ話も聞けるかもしれない。

日本酒をチョイスするとき、もう1つ覚えておきたいのが、四季に合わせた選び方。日本酒は、冬から早春にかけて造られるが、その後の貯蔵法によって、味わいが異なる。例えば、秋に登場するのが「ひやおろし」。春先に火入れした絞り立ての荒々しいお酒を、夏の間、熟成させ、まろやかになった秋口から出荷される。折原商店では、このような四季の日本酒をその時期に合わせて豊富にラインアップしているそう。そんな豆知識を披露しつつ、お酒を選ぶと二人の会話も弾むことうけあいだ。

試飲したいお酒が決まったら、ボトルを持ってレジへ。ボトルネックに掛けられたプレートには2つの価格表示があり、上段が110mL(350円〜)、下段が50mL(200円〜)のグラスの価格。飲みたい量によって選び、料金を支払うとお酒を注いでもらえる。ただし、発泡性の日本酒のみ、ボトル1本を購入し抜栓料(500円〜)を払うしくみになっている。お酒を追加で頼みたいときは、飲み干してから、その都度、キャッシュオン。好みのおつまみも選んで注文すると、お酒と一緒に味わえる。

秋におすすめのチョイスがこちら。男性は松の寿純米・ひやおろし(110mL/550円)で季節の味を、女性は美丈夫純米大吟醸・うすにごり(ボトル1080円・抜栓料600円)で日本酒スパークリングのおいしさに目覚めては。おつまみは、手作りのポテトサラダ(100g/250円)、おでん(各120円)、鴨ハム(50g/350円)が人気。

好みの酒とおつまみを購入したら、空いているテーブルを見つけよう。おすすめは通りに面した軒先のテーブル。参道を歩く人を眺めつつ心地よい秋の風に吹かれながら、乾杯!「ひやおろしってこんなにまろやかなんだ」「スパークリングの日本酒って飲みやすいね」そんな会話をしているうちに、相手の味の好みがわかってきて、お互いをいっそう知るきっかけになる。そして、グラスを交換すれば、2倍の味わいが楽しめる上、二人の距離ももっと縮まるはず。昼間から飲む開放感も手伝って、彼女もいつもよりお酒のピッチが早い様子。お気に入りの銘柄が見つかったら、ボトルで購入して家でじっくり味わうのもよし!

休日とはいえ、日が高いうちからお酒を楽しむことで、いつしか二人ともほろ酔いに。そのうちに参道を猫が横切る、なんて光景に出くわすことも? そんなほっこりしたムードも門前町ならではの魅力。下町の風情とネオ角打ちのマリアージュに酔いしれながら、いつもとちょっと違うデートを楽しんでみては。

[ 文:岡本のぞみ/撮影:櫛ビキチエ/モデル:リョースケ、横山望 ]


※今回紹介している「ネオ角打ち」の定義は、「酒販店の一角で立ち飲みができる」「お酒は和洋問わず、ワイン専門店でもOK」「お酒のツマミにもこだわりあり」「内装が明るくきれいで、女性でも入りやすい」「ここ数年以内にオープン」としています。


今回紹介したお店の情報

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折原商店詳細を見る
TEL. 03-5639-9447
住所 東京都江東区富岡1-13-11 折原門仲ビル1F
最寄駅 門前仲町

11月11日は「立ち呑みの日」

11月11日は「立ち呑みの日」

2014 立ち呑みの日 11.11 Week 2014 立ち呑みの日 11.11 Week 数字の1が並ぶと人が立ち呑みしているように見えることから、ブログ「酔わせて下町」の藤原法仁氏と、ブログ「居酒屋礼賛」の浜田信郎氏が2010年11月11日に「立ち呑みの日」を制定。毎年、立ち呑みの日を記念したイベントには全国の呑兵衛が集結。

今年は11月11日~17日の期間「立ち呑みウィーク」と題し、都内各所で呑み歩きイベントを開催。詳細、参加方法は公式サイトで確認を。11月11日は、立ち呑みデートで乾杯!

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